ベイラス地方 『ポルトガル』

ポルトガル語

アヴェイロ (Aveiro)
街の中央を運河が横切り、モリセイロと呼ばれる色鮮やかな船がゆっくりと進んでいます。見どころとしては、15─18世紀に建てられたカテドラルとゴシック様式の十字架、キリスト修道院の美術館があります。その他、アヴェイロ駅の装飾タイルの美しさは有名です。大分の姉妹都市です。

ベルモンテ (Belmonte)
山の上にある村で、壁にマヌエル様式の見事な窓がある城が中心になっています。城の隣の、ローマン・ゴシック様式のサンティアゴ教会に納められた「嘆きの聖母像」には、その素朴な美しさに心を動かされることでしょう。ベルモンテは、1500年にブラジルを発見したペドロ・アルヴァレス・カプラルの生地です。今日でも、15世紀からここに定住している重要なユダヤ人共同体があります。周辺にはセントゥン・セラスという、ローマ時代の二階建ての面白い建築がありますが、その用途は今も謎とされています。

ブサコ (Bussaco)
19世紀に建築されたネオマヌエル様式のブサコ王宮が、鬱蒼と木立が茂る国立公園に佇んでいます。現在はホテルとして使用されており、豪華な宮殿の雰囲気を味わうことができます。3キロ離れたところには、温泉スパのルゾがあります。

カステロ・ブランコ (Castelo Branco)
マヌエル様式の門のある13世紀に建てられた城が、中世の面影をとどめる町に建っています。古い司教館にフランシスコ・タヴァレス・プロエンサ・ジュニオール博物館があります。

コインブラ (Coimbra)
ヨーロッパで最も古い大学都市の一つで、今でも格式を重んじており、黒いマントに身をつつんだ学生たち、彼らの演奏する独特なファドの調べ、リボン焼き祭など数百年の伝統を今に伝えています。丘の上に立つ大学からは街を見渡すことができます。大学のシンボルである時計塔、バロック様式の図書館と礼拝堂を見逃さないようお勧めします。  コインブラの古い街並には中世の城壁やアーチ、階段が残り、ロマネスク様式の旧カテドラル、12世紀のサンタ・クルス修道院、ローマ時代の地下室のあるマシャド・デ・カストロ美術館が見どころです。ここから16キロ南へ行くと、ポルトガルで最も重要なローマ時代の遺跡のあるコニンブリガです。

コニンブリガ (Conimbriga)
コインブラの南16キロにある、セリウム(今のトマール)から来てアエミニウム(コインブラ)へ続く街道が通っていたローマ時代の重要な都市です。腰の高さ程の初期の塀、非常に保存状態の良い、象形的あるいは幾何学模様の多彩モザイク、温泉、古代キリスト教の洗礼堂が保存されています。博物館も併設されており、貴重な発掘物の数々を見ることができます。

フィゲイラ・ダ・フォス (Figueira da foz)
モンデゴ川河口のリゾート地です。ポルトガルでも有数の広いビーチにはマリンスポーツの施設が整っていて飽きさせません。カジノもあり、ナイトライフも楽しめます。カサ・ド・パソ聖母教会、市立博物館、サンタ・カタリーナ要塞などがあります。

ポンテ・デ・リマ (Ponte de Lima)
ローマ時代の橋と中世の塔が残る、たいへん美しい小さな町です。荘園が数多くあることでも有名で、宿泊できる荘園領主の館がたくさんあります。

グアルダ (Guarda)
街に残る城壁や塔、古いユダヤ人居住区、ジョアン一世やバルバダオンの居住区が、中世の壮麗さを思い起こさせてくれます。もともとゴシック様式のカテドラルには、マヌエル様式の扉と窓があり、祭壇の後ろにはルネサンス様式の衝立が飾られています。

モンサント (Monsanto)
古代ルジタニア人の居住地ペーニャ・ガルシア山を取りまく古い村で、岩と家が一体となったような、独特な住居が多くあります。1938年に、「ポルトガルでもっともポルトガルらしい村」に選ばれたこの村は、いまだに昔ながらの光景を留めています。また、ここのポウザーダからの眺めは絶景です。

ヴィラ・ノヴァ・デ・フォス・コア (Vila Nova de Foz Coa)
コア考古学公園の見学や、コア川岸の洞窟から発見された旧石器時代上期の壁画を見るには、この町から行くのが便利です。町の一番大きな教会にはマヌエル様式の美しい柱廊式玄関があります。

ヴィゼウ (Viseu)
ローマ軍が残した要塞やゴシック様式の壁、15世紀から16世紀につくられた古い門が見どころです。見逃してはならないのがグラン・ヴァスコ美術館で貴重な絵画のコレクションが展示されています。ここは、作家の檀一雄も愛飲したダンワインの生産の中心地でもあります。ふくよかなダンの赤ワインは、特に人気があります。

歴史的な村々
ポルトガル建国以前から存在してきた村々の存在も、中部ポルトガル、ベイラス地方の特徴の一つです。このような村々は、ローマ人の侵攻以前に、人々を守るために建てられたため、標高の高い地域に位置しています。基本的に、防衛を優先させた作りになっているため、どの村も強靭な城壁で囲まれており、唯一の例外はピオダォン(Piodao)の村です。代表的な村としては、アルメイダ(Almeida、18世紀に建てられた多角形をした要塞はほぼ攻撃不可能と思われていました)、カステロ・メンド(Castelo Mendo)、カステロ・ノヴォ(Castelo Novo)、カステロ・ロドリゴ(Castelo Rodrigo)、イダーニャ・ヴェリャ(Idanha-a-Velha、ローマ時代の遺跡や西ゴート族の教会がある)、リニャーレス・ダ・ベイラ(Linhares da Beira)、マリアルバ(Marialva)、ピオダォン(Piodao)、ソルテーリャ(Sortelha)などが挙げられます。

アレンテージョ地方 『ポルトガル』

ポルトガル語

青く澄んだ空から降り注ぐ強い日差し、広大な平原で草を食む羊たち。のどかな光景が続く地方です。一方、石器時代からの貴重な遺産が数多く残り、私たちを歴史的ロマンへといざないます。

 アレンテージョ地方は、光に満ちたエリアです。オリーブ畑やコルク樫の大農園が果てしなく続き、小麦畑が金色に輝き、上昇温暖気流に乗って野雁が舞っています。 北西部はテージョ川の南岸沿いに位置し、闘牛用の牛や馬が放牧される肥沃な草原が広がります。スペイン国境沿いの北東部には、ロタ・ドス・カステロスと呼ばれる城砦都市の連なる街道があり、美しい町や村が続きます。
南へ行くと、景色は穏やかに、平坦になります。ポルトガルで最も美しい町の一つであるエヴォラの周りにはモンサラース、ヴィラ・ヴィソーザ、エストレモス、そして、タペストリーで有名なアライオロスなどがあります。さらに南へ下ると家々は疎らな平地になり、日陰はオリーブやコルクや樫の木陰だけになってしまいます。アルヴィト、ベージャ、セルパ、メールトラといった街もお勧めです。
海岸線には大西洋に面した自然のままの砂浜や、隠れた入り江、砂丘が続き、訪れた人を魅了します。中でもマリャオンは、ヨーロッパ最大のコウノトリの群生地の一つとして知られています。また、毎年夏には、ザンブジェイラ・ド・マールで大規模なスドエステ・ロックフェスティバルが開催されます。

石器時代の石碑やストーンサークル、ドルメン(直立した数個の自然石の上に偏平な大岩をのせたもの)など、古代文化のムードが色濃く残る遺産も多く見受けられます。古代ローマやアラブの文化がキリスト教と混合した痕跡や、中世の城も点在し、繁栄した文化の足跡を今に伝えています。
 アレンテージョ地方の都市や村には、かつてのムーア人との激しい戦いの痕跡が今も見られます。その多くは小高い丘の上に位置する城壁都市で、要塞が築かれています。「ワシの巣」という別名を持つ中世の町モンサラースはグアディアナ川沿いの高台に位置しています。見渡す風景は見事で、とくに、日の出日の入りの美しさは、言葉に尽くせません。また白壁の村 マルヴァオンはスペインとの国境付近にあり、その絶景で知られています。近隣のカステロ・デ・ヴィーデは丘の上の温泉地で、迷路のようなユダヤ人街と14−15世紀のシナゴーグ(ユダヤ教会)が見所です。

この地方の気候は、夏と冬で寒暖の差が激しいのですが、湿気が少なく、比較的楽に過ごせます。

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